そろばんおじさんの毎日パチパチ

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東北地方で細々と珠算教室を営むおじさんの綴るあれこれブログです。

物申す!!「そろばんイラストコンテスト」がもったいない!

現在、全国珠算教育連盟が主催している「そろばんイラストコンテスト」があります。

そろばんを学習している生徒さん向けにそろばんイラストを募集しており、今回が二度目のようですね。

前回の応募作品を使ったポスターを見ましたが、なかなか個性的なイラストがたくさん集まっていたようですね。

どのくらいの応募があったのかはわかりませんが、二回目があるという事はそれなりの応募点数があったという事でしょうか。

とはいえ、こういった楽しいイベントもどんどんやっていってほしいですね。

 

が!

 

正直、もったいないと思うんですよね。

なにがもったいないかって、募集要項を見てみると、本当に募集しますよってことしか書いてない。

もしかしたらこれはただのイベントでしかないのかなと思ってしまいます。

そういったイベントに対して積極的ではない教室も多いでしょうから。私の父もどうやらそのタイプのようです。

ですので、今回はもっとこうすれば活用の幅が広がるのに!と感じたことを書いていこうかと思います。

 

現在の珠算界では、珠算式暗算の習得により右脳の開発を促すという、能力開発へのアプローチを前面に押し出してアピールしています。

これ、イラストにも通じるものがあって、多くの老人ホームや介護施設認知症予防に取り入れているように、「絵を描く」という行為は右脳の活性にとても効果があるとされています。

題材を具体的にイメージし、筆やペンといった道具を使い、紙やキャンパスに乗せていく。そしてその一連の作業には集中力が欠かせません。

私はこの一連の流れ、珠算式暗算と共通するものが多いのではないかと考えています。

うまく描けない部分への試行錯誤や、失敗した時の悔しさ、完成した時の達成感。これらも、珠算学習の中で経験することに似ている部分は多々あります。

そういった共通点が多い、「イラストを描く」というイベントを開催するのであれば、なぜそれをアピールしないのか。

そもそも、そういうことを考えているわけでもないのかもしれませんが、だとしたらなおの事もったいない!

「暗算で鍛えたイメージ力で」

などの一文があるわけでもなく、募集要項や著作権の扱いに関する注意があるだけ。

いやいやせっかくのイベントなんだから、もっと盛り上げましょうよ!

先に挙げた珠算式暗算と絵を描くことの共通点をまとめて、

「こういう効果と狙いがあるので、是非生徒さんに参加させてください!」

という旨の募集案内を同封することで、ちょっと前向きに検討してくれる先生もいるんじゃないでしょうか。

脳の活性・発達を促進する、ということをアピールするなら、そういうところももっともっと活用していけばいいのにと感じてしまいました。

 

それともう一点、このイラストコンテストって、基本的に各教室の生徒が募集の対象のようですが、これって先生も応募していいんですかね・・・?