そろばんおじさんの毎日パチパチ

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東北地方で細々と珠算教室を営むおじさんの綴るあれこれブログです。

この髪どうしてダメですかって、言うほど大人もわかっちゃいない。

 朝、Twitterを眺めていたらびっくりしましたね、フランスのノートルダム大聖堂が火事という事で、いずれ一度は訪れてみたい場所の一つだったので非常に残念です。

 改修工事に際して使用されていたはんだが火災の原因という報道もあったようですが、改修する作業で火災が発生とはまたなんともコメントしづらい経緯ですね。所蔵されていた文化財や美術品は運び出されたことで難を逃れたという事なのでそれだけは救いですね。

 

 

 今回の本題ですが、ちょっと最近Twitterなどで気になった話題について私なりに書いていこうかと思います。

 その話題が何かというと、#この髪どうしてダメですか というハッシュタグについて。そしてそこから派生した、時代に合っていない校則や、「高校生らしさ」という言葉についてです。

 ※今回少し文体を軽くまとめてみようかと思います。

 

 

 

どうしてダメなの?

 これですが、根本的な理由としてはとってもわかりやすいんですね。

 以前もこういったことが話題になっていた時に読んだ記事によると、

「学校の評判が下がるから」

 というのが本音のようです。

 たしかに、高校側としては受験生やその保護者、近隣住民からの評判が落ちて入学希望者が減ってしまうことを避けたいのは当然です。同程度の条件の高校、どちらを受験するか迷った時に、より心象のいいほうを選ぶのはまあ、当たり前の行動でしょう。

 でも、学校側としてはそんな事情を生徒には伝えません。当然です。「評判下がるから髪の毛染めるな!!」なんて言えるわけありません。

 だから、そういう時に出てくるんですよね、「学生の本文は勉強なんだから、チャラチャラするな!」「高校生らしくしろ!!」なんて言葉が。

 でもこれ、正直関係ないでしょう。茶髪の生徒が黒髪に戻したからって急に勉強に集中し始めるわけでもなければ、黒髪だけど勉強もせずにチャランポランだった私みたいな高校生もいるんですよ。

 

高校生らしさってなにさ?

 前項でも出したこの言葉、いろいろ考えてみたんですけど、「大人にとって都合のいい高校生」であることだよなあという感。

 大人のいう事に逆らわず、勉強や部活に精を出し、想定外を生み出さない。そんな姿勢を大人が勝手に「高校生らしさ」と呼んでいるだけで、まったく実が伴っていないんじゃないかって。

 本来は高校時代なんて、大人と子供の狭間の時期で、いろいろなことに興味を持ち、体験し、達成感や後悔や様々な影響を吸収していくべき時期なのに、それを大人の身勝手で可能性を潰してしまうのは如何なものかなあ、と思います。

 

学校だけが悪いの?

 散々学校がどうだこうだと書いてきましたが、全面的に学校だけが悪いというわけでもないんですよね。

 茶髪の生徒が多い学校に対して、良いイメージがないという共通意識がその根底にあるのが問題なのです。

 現状、国際化が進んでいく中で、ハーフやクオーターといった方も増えてきていますし、そうすれば生まれながらに黒髪ではないという生徒も増えてくるわけです。純日本人でも、色素が薄く髪色が茶色に近い方もいらっしゃいます。

 そのような時代にありながらいつまでも古い考え方に固執して、凝り固まった価値観に対して一切の疑問を持たない大人の頑固さこそが問題なのです。

 そういった時代の流れに合わせて校則を変えていく必要があるんです。

 

結局のところ

 自分たちにとって都合のいい価値観を下の世代に押し付けて、口では多様性・国際化社会などとのたまうような二枚舌さを自覚し、無意味な偏見や先入観を捨て、しっかりと今を見据えて判断することが、今我々大人が真っ先に取るべき行いなのではないでしょうか。