【休日の過ごし方】私が早起きの重要性を思い知ったお話。
今日は、珠算指導者講習会に参加してきました。
正直なところ、こういった講習会って場合によっては内容に共感できずに、言っていることは理解できるけど実感に繋がらない、というパターンが少なくないように感じるのですが、今回に関しては講師の先生が講師慣れしていることもあってか、非常にわかりやすく、要点もしっかりと頭に入ってきたのでとても充実した内容に感じました。
得た情報をしっかりと実践していけるように、頑張ります。
※ここから先は、下手な落語のようなものだと思って読んでください。
ところで、誰もがそうだと思うのですが、「やる気が出ない・・・」という瞬間ってありますよね。理由はわからないけど、とにかくやるべきことややりたいことを実行に移す意欲が湧いてこない瞬間。
やるべきことややらなければいけないことに関しては、やる気がどうとか関係なく行動しないとのちのち困るのは自分ですので、結局はやるんですが、こと「やりたいこと」に関してはついつい先延ばしにしてしまう。
自分が好きで望んでいることのはずなのに、時間のある日曜日も気が付けば夕方、ダラダラしてたらサザエさんのエンディングが流れている。結構、そういう方は私の周りにも多いようです。
私も、以前はそういったことが多く(今でもたまにありますが)、せっかくの休日を無為に過ごしてしまっていました。
やっちゃったなー、なんて考えながらも、具体的に何かを変えることもなく無駄にしていたわけですが、あることがきっかけで徐々に改善することができました。
あることというのは、何かの本を読んだとか、誰かの言葉に感銘を受けた、なんて特別なことでもなんでもないんです。
ただ、ある土曜日に友人の家で飲み会をした日の事です。
翌朝、男4人で雑魚寝をしている私のおでこに、友人のスマホが落ちてきてきたんです。
「いってえな!!」
そんな寝起きで機嫌がよいわけもなく、時計を見ると朝の5時。二度寝をしようかとも思いましたが、狭いワンルームに男4人の雑魚寝です。一度目が覚めてしまえば体勢が苦しくてとても眠れたもんじゃない。
さて、しこたま飲んだ翌朝です。私はもともと酒は残らないタチですが、水分はかなり持っていかれています。煙草も切れている。
眠気覚ましにはちょうどいいと、歩いてコンビニに行くことにしたんですが、その時に一人の友人が目を覚ましまして、
「おう、目え覚めたんならコンビニいかんか?」
「あー、なんか飲み物買ってきて」
「いいから一緒にいくべ」
「えー、まあいいけど待って財布とる」
そういって半ば強引に一緒に連れていったんです。
季節は秋も本番、朝は冷え込む時期ではあったんですが、逆にそれがよかったのかもしれませんね、連れ立ってコンビニに到着するころには、すっきり頭も冴えてきた。
と、そんな冴えた頭です。そういえば急遽決まった泊りだったので、朝ごはんを買っていないことに気が付きました。
米もない。昨晩小腹が減ったからと、炊飯器の中のご飯を全部チャーハンにしたことを思い出しました。
一緒に来た友人と話して、4人分の朝食といくらかの飲み物を買って帰ることになりました。
たばこ、コーヒー、朝食を買って友人宅に戻ると、あとの二人はまだ寝ている。それもまあ仕方のない話で、この2人、どうも酒となると途端に歯止めが利かなくなりまして、寝る寸前ギリのギリまでグラスを手から離さないような始末。
毎度毎度二日酔いに苦しむのはわかっている筈なのに、なにがそうさせるんだかと、一緒に戻ってきた友人と呆れたもんです。
そんなこんなで我々起床組が買ってきた朝食を食べ終わり、テレビを見ながら煙草を吸っていた頃、ようやく呑兵衛2人も起きだしてまいりました。
朝食を買ってきたことを告げると、
「めっちゃあったまいてえ」
とでも書いてありそうな顔色で食べ始める。
2人がサンドイッチとブラックコーヒーを平らげ、一通りの身支度を整える頃には既に10:30を回っていました。
さて先ほど、「急遽決まった」と書きましたが、これにはわけがありまして、せっかく全員の休みが合ったのだから、泊りで飲んで日曜には出かけようという話になったんですね。
どこに出かけるかといえば、どうも紅葉が綺麗らしいという事で、紅葉見物がてらその近くの参道で饅頭でも食おうじゃないかという話。
さて時間も時間ですし、急いで出かけなければ道も混んでしまいます。いざ車に乗り込み、出発。途中コンビニで飲み物やつまむお菓子などを買い込んで、走らせること1時間、目的地に到着、とここまではいいんですが、この時点で先ほどの呑兵衛2人はどうも具合が悪そうだ。
どうしたのかと聞いてみれば、起き抜けに急いで食事をして、間をおかずに車に乗ったことで車酔いがひどいとの事。
しばらく休んでから合流するという事で、我々起床組だけでまずは紅葉見に出発すると、これがまた見事に色づいた美しい光景が広がっており、
「これはわざわざ足を運んだ甲斐があったもんだ」
としばしの間感慨に浸っていると、おそらくツアーのものであろう観光バスが2台3台とやってまいりました。
見ていると中からはおそらく老人ホームか敬老会かといった一団がぞろぞろと降りて参りまして、これはギリギリのところだった、もう少し遅ければゆっくり見てもいられなかったなと安心したものです。
さて置いてきた2人はどうしてるかと思い、車に戻ってみたものの、やはりまだ体調はすぐれない様子ながら、動く気力は戻ったよう。
とはいえ人の多い中をかいくぐりつつ紅葉を楽しめる状態ではないという事で、仕方ない、饅頭を食べて帰ろうかというお話に。
さていざ饅頭を買って食べようかとなったところ、これまたこの2人どこか浮かない表情
「食わんの?うまいよ?」
「いやー、今揚げ物はちょっとキツイ」
「たしかにな、んじゃあそれ俺が食うわ」
そう、その饅頭ってのは皮肉にも、揚げ饅頭だったんですな。
結局2人は紅葉も見れず、饅頭を食べることもできず、お土産用に饅頭を買い、引いたおみくじは末吉で、帰りに寄った喫茶店でコーヒーとアイスクリームを食べただけ。
いやはや、酒を飲んだ翌日という事もありますが、朝起きる時間が違うだけでこんなにも充実度が違うものかと思ったもんです。
朝しっかり起きることがいかに大事かと身に染みたお話でした。