みんなは大丈夫?【努力の方向音痴にならないために!】
仕事や勉強、スポーツ、果ては趣味に至るまで、どんな場合においても、上を目指すためには必ずと言っていいほどにしなければいけないこと
「努力」
よく聞くキーワードですが、皆様はこの努力というものについて、真剣に向き合って考えたことはあるでしょうか?本日は、私なりにこの「努力」というものについて考えてみたいと思います。
努力というものは、なにかを成すためには必須になってきます。例外的に、目立った努力をせずとも一定の実力を持つ人も稀にいますが、そういった特異な例を考えても仕方がないので、今回は「努力は必須」という前提で話していきます。
「まず努力とはなんぞや?」
・ただ頑張るだけでは、努力とは言えない!?
根本的に、この努力という言葉について改めて考えてみましょう。
日本語検索サイト「コトバンク」で検索してみると、
「力をこめて事をすること。あることを成し遂げるために、休んだり怠けたりすることなく、つとめ励むこと。また、それに用いる力。」
ということで、なるほど意味としてはほぼもともとの解釈に齟齬は無いようですね。
しかし、ここで意外だったのは、「あることを成し遂げるために」という一文です。そう、努力という言葉には、「ゴール」の存在が含まれているという事実。つまり、ただ与えられた課題や仕事を一生懸命にやることは、厳密には必ずしも努力とは呼べないのかもしれませんね。
・せっかくがんばるなら努力にしよう!!
前項で、「漠然とした懸命さは努力ではない」というような書き方をしました。ここから書く内容的にあえて偏った言葉を使ってはいますが、頑張ることが無意味だという意味ではないので勘違いはしないでくださいね?
さて、ではせっかく頑張るなら、しっかりと努力にしたいものです。では、どうすればそれを果たすことができるかを考えてみましょう。
まず、頑張ることと努力することの違いを考えると、先ほども挙げたように、成し遂げるべき「ゴール」の存在が重要です。仕事や課題を終わらせることもある意味ではゴールといえるかもしれません。しかし、それをこなすことで近付くことができる、もっと大きな目標や志の成就こそをゴールにすることで、瞬間瞬間の頑張りをはっきりと「努力」に変えることができるのです。
さあ、ここまで書いたことを意識して、今あなたが成就を目指すゴールを考えてみてください。それが、「がむしゃらな頑張り」を「努力」に変える第一歩です。
・「ゴール」は更新してもいい!!
さて、ゴールを定め、そこに向かって努力をし始めたあなた。あと少しでゴールに届きそうですが、あることに気が付きます。
「もっと先に行けそうだな!」
それまで重ねてきた努力の中で、もっと大きな目標が現実的なイメージを帯びてくることは多々あると思います。そういった瞬間に、もともと設定したゴールを迎えることを意識しすぎてしまうと、せっかく見えた新しい目標がぼやけてしまいます。
努力は自分次第で続けることができるのですから、せっかくできた新しい目標を新しいゴールに設定しなおすことで、それまでと同じスピードでの努力を継続することも、十分に可能なのです。
そして、そうやって更新に更新を重ねたゴールを迎えた時、何よりも大きな達成感と、培ってきた実力はあなたの確かな力と自信に繋がることでしょう。
「努力の質を高めよう」
さて、前項では私が考える努力の在り方について書かせていただきました。いざ努力をすると決めたからには、せっかくならば質の良い努力をしたいものです。
この項では、その努力の質を高めるためにすべきことを数点紹介していきます。
・行動に対する効能・効果を意識しよう!
がむしゃらに目の前にあることに対処し続けて経験を積むというのも、たしかに効果はあるでしょう。ですが、今取り組んでいることが、どのように自分にフィードバックされるのか、どのように活きてくるのか、そういった面を常に分析することで、その経過をより明確に印象付けることができます。
結果、別の場面でその経験が重要になった時、より具体的な力と変えることができると考えます。
・日常に潜む気付きを大事にしよう!
以前の記事でも触れたのですが、意識して眺めてみると日常とは気付きの宝庫であることがわかります。
これは今回の話でも通じる部分があると思いませんか?
漫然と日々を過ごしているだけでは、出来事というものはただ目の前を過ぎ去っていきます。しかし、身の回りに起こる様々な出来事や情報に対し常にアンテナを張っておくことで、思っている以上に沢山のインプットを得ることができるのです。
一見自身の目標とは関係ないように思える事柄でも、意外にどこかで繋がっている、というパターンは少なくありません。
そして仮に、リサーチの結果やはり全く関係なかったとしても、それは一つの教養を身に着けたという事なので、あなたにとってマイナスになることなどはないのです。身に着けて損をする教養などないのですから、積極的に取り入れていくことで人生を豊かにしてみては如何でしょう?
・得た知識や経験、技術を紐付けしよう!
さて、ある程度の努力を経て、だんだんとその効果が目に見えて現れてきました。ではせっかく得たそれらを、より一層役立てるためのひと手間がこちらです。
無意識にこれができる人も少なくないですが、あえて意図的にこの工程を挟むことで、
「○○と△△は関連性がある」
「これは□□をするときに応用できるな」
といった、それまでに得た沢山の積み重ねの価値をはっきりさせ、より効率的に用いることができるという効果が期待できます。
・足りていない要素を検討しよう!
様々な努力を重ね、その紐付けも済んだところで、その時点でできることがはっきりと認識できるようになりました。そこで一瞬その成果を喜び、自身をほめてあげることは大事です。
ですが、喜んで終わってはいけない。できることが認識できるという事は、同時に出来ないことも認識できるようになっている筈。ならば、その「まだ出来ていない部分」を放置してはいけません。
この時すべきことは、自覚した自身の弱点を分析しましょう。
「なぜその部分が弱いのか」
「それをカバーするために今後すべきことはなにか」
基本的にはこの二点をしっかりと検討し、対策や方針が決まり次第、即時行動です。兵は神速を尊ぶのです。
まとめ
今回はあえて具体的な例や私の経験を本文中で紹介することはしませんでした。努力には、時として自身で考え試行錯誤をすることも重要ですし、はっきりした正解があるわけでもないので、こういう方法もあるんだよ!程度に留めたかったからです。
この記事はこれから目標に向かって努力をする方々が方向音痴にならないためのコンパスのようなものと思って頂ければ幸いです。地図を用意するのは、夢や目標を見付けそこに向かって歩み始めたその本人でしかないのです。